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植物工場の基礎・概要

関係者が絶対言わない…植物工場の課題は「人が定着しない」こと

こんにちは、今村です。

よく語られる「植物工場の課題」は、こんな内容が多いですよね。

まぁ…確かにどれも苦しいですよ。

でも本質は別では?と言いたいです。

実際に、植物工場の現場に長くいる私が、
特に深刻な課題だと思っていること。

それは、端的に言うと 人材が定着しないこと

収益性が悪いとか、他の様々な問題も、結局元をたどると**「専門人材がいない」**ことに収束していくんですよね。

だって、現場スタッフのレベルが高くて、正しいノウハウがあれば、
植物工場の黒字運営は可能ですしね。

こういった、「人が定着しない」話って、意外と表に出てこなかったりします。
自社のイメージに悪いし、表立って言いにくいですよね。

そこで、この記事を読んでいただきたい。

植物工場のウラ側まで知り尽くしている私が、
**課題である「人が定着しないこと」**について語っていきます。

これから植物工場事業への参入を検討されている方、興味をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

そもそも植物工場って、どんなメリット・デメリットがあるの?
って話は、以下の記事に書いてます。あわせてどうぞ

植物工場のメリット・デメリット。現場でわかったこと全部言う

たしかに、赤字は問題なんですよね

まず前提として。

たしかに植物工場は赤字の企業も多く、楽に稼げるビジネスではありません。

とはいえ、世間一般で言われる「植物工場は赤字」のネガティブイメージ。
これには少し誤解もあります。

その件は以下の記事でも書いてます。

「植物工場の赤字」について、多くの人が知らないカラクリ

赤字を改善すべくサポートをしているのが私

ちなみに、そんな植物工場の赤字を改善すべく、
教育や研修、コンテンツ提供などでサポートをしているのが私です。

この記事の本題でもある、

これらの課題をサポートするべく活動しています。

当サイトでも、以下のような収益性アップに使えるコンテンツを提供しています。

植物工場の収益性を高める172のヒント

その他にも、現場管理者に役立つツールやサービスを用意しています。

ぜひチェックしてくださいね。

【養液栽培】超シンプルで使いやすい施肥設計ツール:SimpleFert

【無料】植物工場の現場管理で使うテンプレート13種

「専門人材不足」の実態

さて、本題です。

私の現場経験の中でも、**「栽培管理、生産管理に長けた人は少ない」**という事実は、 常に実感として感じていたことです。

じゃあ実態はどうなのか?

植物工場が抱える専門人材不足の実態を解説します。

1. そもそも製造業全体で人材不足

2017年12月の経済産業省(METI)の調査では、 製造業の94%以上の企業が人手不足と回答しているらしいです。

厚生労働省(MHLW)の2023年の調査では、製造業の有効求人倍率(日本政府が発表する、求人数と求職者数の比率を示す労働市場の指標)は約1.74倍。 全業界の平均は1.27倍なので、他業種よりも人手不足は深刻なんですよね。

だから、そもそも人手不足になるのは仕方ないとも言えます。

でも植物工場特有の事情もありますので、そっちも見ていきます。

2. 植物工場は必要なスキルセットが多い

植物工場管理者の役割を踏まえて、 必要なスキルセットをザッと挙げてみました。

細かいし多い!

これ以外にも、マネジメントやリーダーシップ能力は当然必要になりますし、
とにかく必要な知識が幅広いです。

で、植物工場ではそんな人材を採用したいわけですが、
これがそう簡単に見つからんのです。

そもそも、植物生理と工学的な教育を同時に受けた人なんていないですしね。

そうなると、条件を満たす人材は、植物工場か施設栽培の経験者、くらいかな~。
と、なってしまうのです。

実際には、そういった方が見つかればラッキーで、未経験者を雇用して教育していく。
というケースの方が圧倒的に多いと思います。

とはいえ時間をかけてスタッフを教育しても、
その方がずっと働いてくれるとは限りませんしね。難しいところです。

【植物工場の働き方ガイド】必要な資格、仕事内容は?

3. 親会社が大きいと、また別の事情が…

大規模植物工場の場合、また別の事情も。

工場の規模が大きいほど、豊富な資金力が必要不可欠。
つまり、親会社が大企業であったり、大企業の一部門として植物工場事業がスタートします。

その場合、よくあるケースが、
現場管理者として、本社や親会社からの出向者(親会社から現場の子会社・関連会社へ派遣された社員)が含まれること。

出向者は、状況によっては現場管理者としてカウントできない場合があります。
いずれ現場を離れるわけですからね。

もしかすると、現地雇用のスタッフへの引き継ぎが失敗するかもしれません。

現場に出向者がいると、長期的に見て人材不足のリスクを抱えたままなのです。

人材不足ということは、つまり現場が維持できない

いくつかの要因があって、植物工場は人材不足に陥ってしまう。
という話をしました。

ちなみに、植物工場は人手不足だとは言っても、
次から次に人が辞めていく労働環境が劣悪で持続不可能な事業、だとは思いません。

ただ単に、専門人材の確保が難しいうえに、教育にも時間がかかるということです。
時間がかかると、仕事をマスターする前に辞めてしまう確率は上がります。

だから専門人材が不足するというわけです。

そして専門人材不足になると、
結果として、様々な問題が起きてしまうのです。

ノウハウ不足だと、現場はこうなる

植物工場では、温度や湿度、光の量などを細かく調整し
植物にとって最適な環境を作る必要があります。

そのためには、高度な技術と専門知識が必要。

もし、そういった知識が現場で不足すると…こうなります。

生産面での問題

経営・運営面での問題

経済的問題

これらの問題は相互に関連し、悪循環に陥ります。

持続した発展には、体系的な教育・訓練プログラムの確立、ノウハウ共有の促進が不可欠です。

つまり、私がこの記事で言いたいことは

植物工場の現場で起こる問題は、
専門人材が少ないことに起因している。

結論:課題克服には地道な努力しかない

植物工場業界に長年いる私。

そんな私が思うに、課題克服には地道な努力しかないです。

人材定着の問題は簡単に解決できないし、
かなり時間もかかるんですよね。

正しいノウハウを取り入れて、着実にスタッフをスキルアップさせること。
それしかないと思います。

まず、体系的な教育・研修プログラムの構築は絶対必要です。
これが無いと、いつまで経ってもスタッフのスキルが伸びません。

当サイトのコンテンツは役立つはずですので、 どんどん使ってください。

植物工場の収益性を高める172のヒント

現場10年以上の経験から生まれた、370ページ・19章・172トピックスの実務ノウハウ集。

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