植物工場のコラム:工場の立ち上げで経験した悪夢の2徹

こんにちは、今村です

このページは、当サイトのコンテンツ「植物工場の収益性を高める172のヒント」で掲載したコラムを公開しています。

内容は、ノウハウなどでは全くないのですが、私の考えや失敗談などを気ままに書いてます。

「へー、他の工場ってそうなんだぁ」といった感じで読んでください。

目次

工場の立ち上げで経験した悪夢の2徹

私は当時、ある工場の立ち上げをサポートする役割を担っていました。それまで何度かその工場を訪れていたのですが、いよいよ初収穫が始まる日に事件が起こったのです。

工場での初収穫の日は、同時にトリミング、包装などの作業も始まるので、それまでよりも作業量が増加します。

本来なら、当日までに従業員を増やし、みっちりと作業指導も実施されているべきです。

しかしその日、工場では作業が多いにも関わらず、十分な人員を集めることができていなかったのです。教育も進んでいるとはいえず、初めて出社した人も多い状況でした。

さらに予定よりも収穫物のサイズが大きく、包装袋に入らないという問題も発生しました。

これらが重なった結果、初日の作業は大幅に遅延してしまいました。

最も深刻だったのは包装作業です。

全体の人数が少ないうえ、包装機を扱える人が一人もいなかったのです。

私は数少ない包装機を扱える人間だったので、包装作業をサポートすることに。

しかし、大量にいる初出勤者の対応をしながらの包装作業は困難でした。

そして、野菜と包装フィルムのサイズが合わないことで、そもそも野菜が袋に入らないのです。試行錯誤を繰り返しても作業は難航しました。

夕方になると準社員の方々は帰宅しましたが、その時点で予定していた作業の半分ほどしか終わっていないという事態に。

収穫や移植、洗浄など、他の作業も残っていたため、残った数名で分担し、一晩中作業を進めました。

私は引き続き包装作業を行いましたが、サポートで来たつもりが、トリミングと包装の作業を行っているのが私一人だけという状況です。

時間がかかりながらも、なんとか朝方には一段落しましたが、すでに朝なのでそのまま2日目が始まります。

2日目も同じような状況で一日が過ぎ、多くの作業を残したまま夜に突入。残った作業を、また一晩かけてこなします。

そのまま3日目の朝を迎えましたが、その時点で私は48時間ほど包装を続けており、すでにヘトヘトでした。

それでも見捨てるわけにもいかないので、朝から同じように作業を進めました。

さすがに初日や2日目と比べると、良いペースだったように思います。

そして3日目の夜、トイレや軽食以外は工場から出ず、寝ずに60時間近く包装機を回し続けていましたが、ついに限界を迎えました。

ずっと立ちっぱなしだったため、脚は自分の脚ではないかのように重くなっていました。

そのまま家に帰ったと思うのですが、2~3日目のことは正直よく覚えていません。3日経つと他の作業者も慣れてきて、全体的に順調に進んでいたような気がします。

この出来事以降、工場立ち上げのサポートをする際には、人員の手配と教育に、しつこいくらいに気を配るようになりました。

立ち上げ初期の危機管理の重要性を、身をもって体験したのです。

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