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こんにちは、今村です
このページは、当サイトのコンテンツ「植物工場の収益性を高める172のヒント」で掲載したコラムを公開しています。
内容は、ノウハウなどでは全くないのですが、私の考えや失敗談などを気ままに書いてます。
「へー、他の工場ってそうなんだぁ」といった感じで読んでください。
私が新人へ「1000ppmのCO2は、家の中と同じくらい」と、いちいち説明する理由
新人さんが入社してきたら、どこの工場でも入社時のオリエンテーションが行われると思います。
その時は、どういう設備で作物を育てているか、といった工場のメカニズムについても説明しますよね。
その際には、「CO2濃度を上げていること」も説明するのではないでしょうか。
つまり、「工場の中は、植物の生育を早めるため、CO2濃度が1000ppmになっています」と説明するわけです。私も何度となく新人さんへ説明した経験があります。
実はその際に、私が必ず言うことがあります。それは、
「1000ppmのCO2とは、家の中と同じくらいの濃度です」
と、説明することです。「家の中と同じくらい」と言うことが重要です。たった一言なのですが、毎回言うようにしています。実は、これには理由があります。
以前、新人の方が工場内での作業中に突然倒れてしまったことがあったのです。
急いで外に連れ出し、休憩をとってもらったところ、幸いにもすぐに回復しました。
聞くと、これまでそのようなことは一度もなかったそうで、本人も驚いていました。
倒れた原因を探ってみたのですが、結局ハッキリしたことはわかりませんでした。
しかし、色々と話を聞いてわかったのですが、おそらく「CO2濃度が高いと聞いて、息苦しい気分になっていた」ようなのです。
それだけで倒れるだろうか?とも思いましたが、それ以外に特に理由が見つからなかったことも事実です。
その方は入社時に、工場内のCO2濃度が高められていることを聞き、人体への影響を非常に気にされていたのです。
もちろん、1000ppm程度のCO2濃度では人体への影響はありません。しかし、思い込みだけで気分が悪くなることはあり得るのだろうと思います。
考えてみれば、ほとんどの人は大気中のCO2濃度がどれくらいかなんて知りません。
「CO2が高い」とだけ聞くと、ちょっと不安な気持ちになるのも当然かもしれません。
とはいえ、「家の中と同じくらい」の一言で、新人さんの不安はほぼ無くなるようです。一言付け加えるだけなので、その時から毎回言うようになった、というわけです。
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