植物工場のコラム:システム化はどこまですべきか

こんにちは、今村です

このページは、当サイトのコンテンツ「植物工場の収益性を高める172のヒント」で掲載したコラムを公開しています。

内容は、ノウハウなどでは全くないのですが、私の考えや失敗談などを気ままに書いてます。

「へー、他の工場ってそうなんだぁ」といった感じで読んでください。

目次

システム化はどこまですべきか

突然ですが皆さんは、マクロや複雑な関数が張り巡らされたエクセルファイルを見たことがありますか?

それらのファイルは大抵、システム化を低コストで済ませたい会社の事情が背景にありながら、会社に数名いるエクセル職人の手によって生み出されたものでしょう。

実は私もそんなエクセル職人の一人でして、長年にわたり、いくつものエクセルファイルを作ってきました。

できるだけ工場の業務を効率化しようと、現場の意見を聞き、機能に反映させてきたつもりです。

しかし正直なところ、そういったファイルには多くの問題があります。

まず、作成した本人以外にはメンテナンスが難しいです。

しかも現場での変更や各人の要望に合わせて、ファイルの方も自由気ままに変更されていきます。時間が経てば作った本人ですら全体像を把握できなくなるわけです。

そこで解決策となるのが社内のシステム化です。

仕様書が完備された社内システムがあれば、メンテナンスで困ることは減るでしょう。施設や設備に合わせたシステムを作ることで、業務の効率化も図れます。

ところがシステム化をすれば全ての問題が解決するわけではありません。

エクセルよりも現場の変更に対して融通が利かなくなってしまうのです。

システムが優秀であるかどうかは、現場の仕組みと噛み合っているかがポイントです。日進月歩で改善されていく現場作業に応じて、システムが対応しなければいけません。

例えば、現場の作業工程が変わった時に「システムをちょっと変更したい」と思っても、システム担当者がすぐに対応できないかもしれません。

逆に、「システムを変更できないから、現場の改善を進められない」となっては本末転倒です。

完璧なシステムが一発で作れたら理想的でしょう。しかし、そのようなシステムの設計には時間もお金もかかります。

となると、それまでの空白期間を埋めるために、やはりエクセルも必要ということになってしまいます。

チームの誰もが何かしらの問題を感じながらも、他に選択肢がないから使うしかないという状況です。

汎用的な植物工場システムが存在していて、それを安価で選択できれば良いのですが、そのようなものはありません。工場によって設備仕様が全く異なるので難しいでしょう。

とはいえ最近では自動化技術が進歩しており、「完全自動化」にはまだ遠いものの、自動でできることが増えてきています。

そのような完全自動工場と基幹システムが連携した、私たちが夢見る、無人の植物工場がいつか誕生するのかもしれませんね。

このコラムが掲載されているコンテンツは以下です。

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