植物工場のコラム:常に湿度100%の環境で起きたこと

こんにちは、今村です

このページは、当サイトのコンテンツ「植物工場の収益性を高める172のヒント」で掲載したコラムを公開しています。

内容は、ノウハウなどでは全くないのですが、私の考えや失敗談などを気ままに書いてます。

「へー、他の工場ってそうなんだぁ」といった感じで読んでください。

目次

常に湿度100%の環境で起きたこと

とある生産者さんの植物工場へ訪問した際の話。

その時の私は、その施設の改善を任されており、状況確認のために初めて現地を訪れました。簡単な挨拶を済ませ、システムや設備の説明を受けた後、担当者の方に案内されて、いよいよ栽培室へ入ります。

栽培室に入ってまず感じたことが、

「むし暑い…!」

室内に一歩踏み入れた瞬間、これまで経験したことのない高湿度を感じたのですが、さらに驚いたのは足元です。ピチャピチャ、ピチャピチャ。見ると床に水たまり。というより水没と言っていい状態。

「この床の水はどうしたんですか?」

尋ねてみると、どうやら壁に結露した水が溜まっているとのこと。

確かに壁は大量の結露で覆われていました。しかも、床に溜まった水を排水する機能がないために、こんな状態になっているそうです。

なるほど…。まずは排水からかな、と思いつつ室内を見回していると、変わった作物を発見しました。ウレタンから一本の軸が伸び、周囲に小さな葉が数枚。形はニンジンの葉に似ていますが、どう見ても違います。

「いや、待てよ…。あっ!」

ハタと気づきました。これはレタスだ、と。節間が異常に伸びて、徒長の成れの果てでしょうが、一目ではわかりませんでした。

よくよく話を聞けば、栽培室の湿度は常に100%の状態とのこと。それが原因で大量の結露が発生していたのです。

先程の異様な見た目のレタスがあった場所は光量が弱かったこともあり、そのような姿になっていたことがわかりました。

その施設では、それまで除湿を重要視していなかったそうで、除湿機は設置されておらず、エアコンにも除湿機能がありませんでした。

幸い複数台のエアコンが設置されていたので、冷房と暖房を同時に運転することで、とり急ぎ湿度を下げる対応をしました。

その後、除湿機を導入したことで湿度は安定し、作物の状態や結露の問題も改善することができました。まさに最大の高湿度環境を目の当たりにした経験で、湿度管理の重要性を改めて実感しました。

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