後片付けをし忘れた栽培ベッドの悲劇

こんにちは、今村です

このコラムは、私が現場で感じたことや、体験したことを書いてます。

10年以上現場にいると、色々ありますよね。思い出したことを、気ままに書いてます。

植物工場の現場の方々と話していると、「他の工場のことを全然知らないんです」という方が多いです。ぜひ「へー、他の工場ってそうなんだぁ」といった感じで読んでください。

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後片付けをし忘れた栽培ベッドの悲劇

ある日、私が小規模な実験設備でいくつかの栽培実験を行っていた時の話です。

すべての実験が終わったので、後片付けを始めていました。

ベッドから養液を排水し、LEDを消し、清掃。いつもの手順で後片付けを済ませたつもりでした。

片付けが終わると、その設備では約1ヶ月ほど実験を行わなかったため、施設は無人の状態が続きました。

そして久しぶりに実験室に入ったときのこと…なんと一番上のベッドを片付け忘れていたことに気づいたのです!

そのベッドではずっと養液が残されており、照明の光があたり続けていました。

近づいてよく見てみると、信じられない光景が。

ベッド全体が不気味な緑色に変わっていたのです。

養液の表面には藻が大量発生し、泡立っています。まるでゲームやファンタジー映画に出てくるドロドロの毒沼のようです。

LEDの光を浴び続けていた養液は温度が上昇し、藻類の絶好の繁殖環境になってしまったようでした。

急いで掃除をしなくてはいけませんが、そのまま排水口に流そうにも、藻が配管に詰まってしまいそうです。

仕方ないので、手作業で藻をすくい取ることにしました。HPへのダメージを気にしながら、藻を少しずつすくっては、ゴミ袋に入れていく作業です。

1時間近くかけて、ようやく藻を取り除くことができました。

でもベッドの内側は藻のヌメリでべっとり。こびりついた藻を落とすのに、さらに時間がかかりました。

作物にとって最適な環境である養液と光。藻類にとっても絶好の繁殖環境なのだなと実感した経験でした。

このコラムの掲載元は、現場力アップのノウハウ集

このコラムは、以下の植物工場ノウハウ集に掲載したものです。

現場の仕様や設備に関わらず、収益性アップに役立つノウハウを詰め込みました。

植物工場や施設栽培をやられている方は、確認必須です。

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