-
ボディブローを食らって、工場の床でブッ倒れた時の話
-
植物工場の立ち上げ秘話 〜現場での絶妙な立ち回り方〜
-
フル生産をしている植物工場が限界を超えるとき
-
「改善改善って言うけど、私たちが遅いってこと?」
-
湿度100%の植物工場で遭遇したもの…
-
ベッド掃除を忘れて1ヶ月間放置したときの話
-
工場立ち上げで体験した地獄の60時間労働
-
植物工場内でシャトルラン!体力の限界に挑んだ話
-
FAXー農業分野で大活躍の通信手段
-
ガラスの雨が降る植物工場~蛍光灯崩壊の悲劇~
-
環境制御対応型・人員配置・コスト計算統合ファイルver2.xlsx
-
チップバーンとの壮絶な戦い ~植物工場あるある~
-
気温が50℃の植物工場
-
植物工場を襲った虫の大軍との壮絶一日戦争録
-
「作ったけど誰も見ない」悲しき作業マニュアルの新常識
-
「CO2濃度1000ppmで呼吸困難!?」
-
私が植物工場業界に入って感じたこと
-
塩素ガス vs 私の副鼻腔 汗と涙と鼻水の戦い
【植物工場の働き方ガイド】必要な資格、仕事内容は?


こんにちは、今村です
「農業の未来」として注目を集める植物工場。
天候に関係なく野菜を生産できることなどから、近年その存在感を増しています。
そして、そんな植物工場を支えているのが、植物工場で働くスタッフ達。
私は植物工場の管理者として、そして管理者を育成するマネージャーとして、
10年以上現場の第一線で働いてきました。
この記事では、植物工場に興味がある方に向けて、植物工場管理者に必要な資格、
必要なスキル、仕事内容を分かりやすく解説します。
ちなみに、そもそも植物工場にはどんなメリット・デメリットがあるの?
って人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。


植物工場管理者ってどんな仕事?
植物工場管理者とは、その名の通り、植物工場全体の運営を管理する仕事です。
栽培管理、現場管理などを軸に、多岐にわたる業務をこなし、工場全体を統括します。
私個人の想いとして、多くの人に植物工場を知ってもらいたいと考えています。
なので色々と、私の経験をサイトに書いているのですが、
以下のような記事も書いています。
合わせて読んでいただくと、より正確に植物工場の仕事について理解できると思います。


さて、それでは植物工場ではどんな仕事があるのか?
具体的な仕事内容について、解説します。


【植物工場の仕事】1. 栽培管理


植物工場は、太陽光や天候に左右されない、植物にとってまさに「理想郷」。
しかし、その楽園を作り出すのは、植物工場管理者の腕次第。
私は、完全な初心者で業界に入りました。
植物工場はもちろん、農業や生産管理なども未経験。
必要な知識が幅広いので、最初は大変でしたし、今でも学ぶことは尽きません。
例えば…
- 生産計画の立案・実行:
年間を通して、いつ、どの品種を、どれくらいの規模で生産するかを計画します。市場の需要や販売価格、栽培期間、そして植物工場のキャパシティなどを考慮しながら、綿密な計画を立て、実行していきます。 - 生育環境の制御:
植物工場の生命線とも言えるのが、生育環境の制御です。温度、湿度、光、CO2濃度、風速など、植物の生育に最適な環境を維持します。生育状況を日々観察し、データに基づいた分析と、経験に基づいた判断力が求められます。- ポイント: 特に重要なのは、「なぜ」その環境設定が最適なのかを理解することです。例えば、植物の光合成を促進するために最適な光波長や照射時間、温度と湿度が植物の生育速度や形態に与える影響などを、科学的な根拠に基づいて理解しておく必要があります。
- 養液管理:
水耕栽培を採用している植物工場では、植物の栄養源である養液管理が非常に重要になります。養液の濃度やpH値を定期的に測定し、植物の生育段階に合わせて適切に調整します。硝酸態窒素、リン酸、カリウムなどの必須栄養素のバランスを保つことはもちろん、カルシウムやマグネシウム、鉄などの微量要素の不足にも注意が必要です。- ポイント: 養液管理は、経験に基づいた勘所も重要です。植物の葉の色や形、生育スピードなどを注意深く観察し、必要があれば養液の成分を微調整します。長年の経験から得られる「匠の技」が活きる場面でもあります。
- 衛生管理:
植物工場では、一度病害虫が発生してしまうと、工場全体に壊滅的な被害をもたらす可能性があります。そのため、徹底した衛生管理が求められます。工場内の清掃・消毒を徹底するのはもちろんのこと、従業員への衛生教育も重要です。また、害虫の侵入を防ぐための対策も必要です。- ポイント: 異常発生時の早期発見・対策が重要です。日々の観察を通して、植物のわずかな変化を見逃さない観察眼が求められます。また、万が一、病気や害虫が発生した場合でも、被害を最小限に抑えるための適切な対処法を熟知しておく必要があります。
このような話を聞くと、「難しそう…」と思うかもしれません。
でもご安心あれ。
当サイトでは、そんな人向けに現場のノウハウを体系的にまとめたコンテンツを提供しています。
私達は、植物工場の管理者向けに収益性アップのノウハウを提供しています。
「現場を良くしたい!」とお考えの方は、以下のコンテンをご確認ください。
【植物工場の仕事】2. 現場管理


植物工場は、決して一人では成り立ちません。種まきから収穫、出荷まで、様々な工程を担うスタッフ全員で協力し、高品質な野菜生産という共通の目標を目指します。
- 設備の点検・保守:
植物工場には、照明設備、空調設備、給排水設備、制御システムなど、様々な設備があります。これらの設備は、植物工場の心臓部とも言える重要な役割を担っており、安定稼働を維持するために、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。- ポイント: 設備の不具合は、生産に大きな影響を与える可能性があります。日頃から設備の状態を把握し、異常に気付けるようにしておくことが大切です。また、簡単な修理であれば自ら対応できるスキルも求められます。
- トラブル対応:
植物工場では、予期せぬトラブルが発生することもあります。設備の故障、停電、病害虫の発生など、様々なトラブルに冷静かつ迅速に対応する必要があります。状況を的確に判断し、最善策を講じることが求められます。- ポイント: トラブル発生時こそ、リーダーシップと冷静な判断力が求められます。従業員に的確な指示を出し、混乱なく対応を進める必要があります。また、原因究明と再発防止策を講じることも重要です。
- 作業指示・進捗管理:
各スタッフの経験やスキル、適性を見極め、適切な作業を割り振ります。全体の作業進捗を常に把握し、必要に応じてサポートすることで、チーム全体の効率的な業務遂行を促します。- ポイント: スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを密に取り、作業の進捗状況や課題を共有することが重要です。また、個々のスキルアップを支援することで、チーム全体のレベルアップを目指します。
- 労働環境の整備:
スタッフが安全かつ快適に働ける環境を作ることも、植物工場管理者の重要な役割です。労働災害を未然に防ぐための安全対策を講じるのはもちろんのこと、従業員が働きがいを感じ、能力を最大限に発揮できるような、風通しの良い職場環境作りを目指します。- ポイント: 従業員満足度は、生産性や品質向上に大きく影響します。働きやすい環境作りを通して、従業員のモチベーションを高めることが重要です。
- 品質管理:
植物工場で生産された野菜は、厳しい品質基準を満たしたものでなければなりません。そのため、出荷前の野菜の品質チェックを徹底し、基準を満たさないものは出荷しないという厳格な管理体制を構築する必要があります。- ポイント: 品質管理は、植物工場の信頼性を維持するために非常に重要です。消費者に安心して食べてもらえるよう、責任感を持って品質管理に取り組む姿勢が求められます。
植物工場では自動化が進んでいるとはいえ、まだまだ人の手が必要な仕事。
大規模な現場では、従業員が100名以上いることもザラです。
周りと連携して協力できるスキルに長けていると、現場では活躍できるはずです。
【植物工場の仕事】3. 工場管理


植物工場は、夢や理想だけでは成り立ちません。
安定した収益を確保し、持続可能な事業として成長させていくためには、経営的な視点も必要不可欠です。
- 生産コスト管理:
電気代、水道代、人件費、肥料代など、植物工場の運営には様々なコストがかかります。これらのコストをしっかりと把握し、無駄をなくすための改善策を常に検討し、実行していくことが、収益向上には欠かせません。- ポイント: 特に、電気代は植物工場の運営コストの大部分を占めるため、省エネ対策は重要なテーマとなります。LED照明の導入や、太陽光発電の導入などを検討し、コスト削減に繋げることが求められます。
- 販売戦略の立案:
安定した販路の確保は、植物工場経営において非常に重要です。スーパーマーケットやレストラン、食品加工会社などと契約を結ぶほか、自社ECサイトでの販売など、販路開拓や価格設定、プロモーション活動など、戦略的な販売計画を立案し、収益目標達成を目指します。- ポイント: 植物工場で生産された野菜の付加価値をどのように顧客に伝えるかが重要になります。「安心・安全」「高品質」「安定供給」といった強みをアピールすることで、他の野菜との差別化を図る必要があります。
- 市場調査・分析:
消費者のニーズや市場のトレンドは常に変化しています。そのため、市場調査や競合分析を通して、消費者が求める野菜は何か、競合他社がどのような戦略で販売しているのかなどを常に分析し、新たなビジネスチャンスをいち早く掴み取ることが重要になります。- ポイント: 新しい品種の導入や、加工品の開発など、市場のニーズを先取りした商品開発は、競争優位性を築く上で有効な手段となります。
- 関係機関との折衝:
植物工場の運営には、行政機関への許認可申請や、取引先との契約交渉など、様々な関係機関とのやり取りが発生します。これらの関係機関と良好な関係を築き、円滑な事業運営を維持することが求められます。- ポイント: 行政機関や地域住民との良好な関係構築は、事業を円滑に進める上で非常に重要です。日頃からコミュニケーションを密に取り、信頼関係を築いておくことが大切です。
植物工場に向いているのはこんな人!必要なスキルや資格


ここまで、仕事内容について解説してきました。
では次に、どんな人が植物工場管理者に向いているのか。
必要なスキルや資格について解説していきます。
これらの要素を持っている人は、植物工場管理者として活躍できる可能性が高いと言えるでしょう。
求められるスキル・資格
- 植物の栽培に関するスキル:
植物の生育に必要な環境条件や、栽培技術に関する知識は必須です。農業高校や農業大学で学んだ知識や、農業経験があれば、業務に活かすことができます。 - 設備管理のスキル:
植物工場では、様々な設備が使われています。設備の点検・保守に関する知識や、簡単な修理ができるスキルがあれば、重宝されます。 - 衛生管理のスキル:
食品を扱う工場なので、衛生管理は非常に重要です。食品衛生責任者資格などの資格があれば、尚良いでしょう。 - パソコンスキル:
データ分析や、生産管理システムへの入力など、パソコンを使う業務も多いため、基本的なパソコンスキルは必須です。 - マネジメント経験:
スタッフの育成や、チーム全体のモチベーション管理など、マネジメント経験があれば、リーダーとして活躍できるでしょう。
これらのスキルや経験は、植物工場管理者としての採用選考においても有利に働くでしょう。
資格についてですが、
基本的に、エントリーレベルの仕事に特別な資格は必要ありません。
ただ、上記のような知識やスキルがあると有利です。
とはいえ、これらのスキルを最初からマスターしている必要はありません。
働きながら身につけていければ十分です。
そのために、当サイトで提供しているコンテンツも、ぜひ有効活用してみてください!
- 植物工場の赤字率は?
-
正確な統計データは存在しませんが、一般的に植物工場は初期投資やランニングコストが高いため、約7割が赤字と言われています。
- 植物工場はなぜ赤字になりやすいのでしょうか?
-
植物工場が赤字になりやすい要因としては、主に以下の点が挙げられます。
- 初期費用・ランニングコストの高さ: 閉鎖環境の構築や、LED照明、空調設備など、従来の農業に比べて初期費用がかかります。また、電気代などのランニングコストも高額になりがちです。
- 販売価格の低迷: 市場に流通している野菜と比べて、販売価格が高くなってしまい、価格競争力が低下してしまうケースも多いです。
- 経験不足: 植物工場は比較的新しい分野であるため、栽培ノウハウの不足や、人材育成の難しさなどが課題として挙げられます。
- 赤字が多いのに、なぜ植物工場は増えているのですか?
-
多くの課題を抱えながらも、植物工場が増え続けている背景には、以下のような理由があります。
- 市場の成長: 近年、食の安全・安心に対する意識の高まりや、環境問題への関心の高まりから、植物工場で生産された野菜の需要が高まっています。
- 技術革新: LED照明の技術革新や、栽培システムの自動化などにより、生産コストの削減や効率化が進んでいます。
- 政府の支援: 国や地方自治体による、植物工場の建設や運営に対する補助金制度が充実してきています。
これらの要因から、植物工場は今後も成長が期待される分野と言えるでしょう。




コメント